試合前のグラウンドでは、敵味方に分かれても決して色褪せない絆が垣間見えた。大谷がベンチ裏から姿を現すと、外野でウォーミングアップを行っていたマイク・トラウトが歩み寄る。二人が交わした短い抱擁と笑顔。かつてアナハイムで苦楽を共にした二大スーパースターの邂逅に、スタンドからは惜しみない拍手が注がれた。
南カリフォルニアの覇権を争うフリーウェイ・シリーズは、単なるインターリーグの枠を超えた因縁の対決だ。エンゼルスを牽引し続ける孤高の主砲トラウトと、新天地でワールドチャンピオンの栄冠を追い求める大谷。互いの意地とプライドが交錯する9イニングは、グラウンド上の戦いであると同時に、美しくも残酷な時代の移り変わりを象徴していた。