世界的な大谷人気に便乗し、悪質な模倣品や贋作が後を絶ちません。フリマアプリや無登録のネットオークションに出品されているサインの多くに疑義が生じているのが現状です。プロの鑑定士がチェックする本物と偽物の見分け方には、明確なポイントが存在します。
まず注目すべきはペンの筆圧とストロークの淀み(躊躇い線)です。本人がサラリと書いた本物のサインは、流れるような一定のスピード感とリズムがあり、線の太さに自然な強弱が生まれます。一方、偽物は本物の画像をトレースしたり真似てゆっくり描くため、線の途中で不自然にインクが溜まる、角でペンの動きが止まる、線がわずかに波打つといった特徴が如実に表れます。
次に確認すべきは全体のバランスと傾斜角です。大谷選手の直筆サインは、右肩上がりのシャープな角度を持ちながらも、左下の重心がしっかりと安定しています。模倣品はループの大きさの比率が崩れていたり、文字の傾きが垂直に近くなっていたりと、全体のダイナミズムが失われがちです。
さらに警戒すべきは「付属品」の罠です。出品者が「関係者を通じて球場で直接もらった」「知人のツテで入手した」と主張するエピソードトークや、自作された粗雑な「保証書(COA)」は全く信用の根拠になりません。本物を証明できる客観的なエビデンスがない個体には、どれほど安価であっても手を出すべきではありません。