大谷の夢ノートにおいて、最も異彩を放っているのが「運」の項目だ。彼は運を引き寄せるための行動として、「ゴミ拾い」「道具を大切に使う」「あいさつ」「審判さんへの態度」などを具体的に書き込んでいた。運とは天から降ってくるものではなく、自らの行動で手繰り寄せるものだという哲学が、10代半ばにしてすでに完成していたのだ。
メジャーリーグの試合中、大谷がグラウンドに落ちているゴミをさりげなくポケットに入れるシーンを何度も目にしたことがあるだろう。あれはパフォーマンスではない。高校時代から彼がノートに書き込み、実践し続けてきた「運を拾う」行為そのものなのだ。習慣が人格を作り、人格が運命を変えるという真理を、彼は体現し続けている。