舞台装置としても、これ以上の巡り合わせは存在しない。ロサンゼルス・ドジャースと長期契約を結び、いまや街の顔となったスーパースターが、自らの本拠地で開催される2028年ロサンゼルスオリンピックに出場する。このシナリオが放つ引力は凄まじい。
ドジャー・スタジアムが五輪野球の主会場となるプランは、地元ファンのみならず北米のスポーツ界全体を興奮の渦に巻き込んでいる。慣れ親しんだマウンドとバッターボックスで、大谷が侍ジャパンのユニフォームを纏って世界の強豪と対峙する。その光景は、単なる一大会の枠組みを超えた文化的イベントとなるはずだ。
地元自治体や大会組織委員会も、このメガスターの存在を都市のプロモーションとチケット販売の起爆剤と位置づけている。ドジャースの青から日本の侍ブルーへ。ロサンゼルスの観衆がどちらの側について声を枯らすのか、それすらも極上のエンターテインメントとして消費されるだろう。