メジャーリーグの過酷な移動とタフな連戦を戦い抜くため、大谷翔平が導き出した肉体改造のアプローチは極めて科学的だ。ウエイトトレーニングではスクワットやデッドリフトといった基本種目の重量を追うだけでなく、爆発的なパワーを瞬時に発揮するためのコンディショニングに重きを置く。関節の可動域を狭めない特別なフィジカルトレーニングが、あの美しい本塁打アーチを支えている。
同時に徹底されているのが、臨床栄養学に基づいた厳格な食事管理だ。毎食のタンパク質摂取量や脂質の質、血液検査に基づく栄養素の微調整を欠かさない。さらに、心脈拍や睡眠サイクルを記録するウェアラブル端末のデータを日々トラッキングし、疲労度に応じたリカバリーギアを活用。睡眠時のマットレスから高圧酸素カプセルまで、あらゆるテクノロジーを自身の肉体に集約している。