メディアで見せる柔和な表情の裏には、筋金入りの「負けず嫌い」が潜んでいる。花巻東高校時代からの恩師や、北海道日本ハムファイターズ時代のチームメイトたちは口を揃えて「誰よりも負けることを嫌う男」と称する。練習でのミニゲーム一つをとっても、負ければ露骨に悔しがり、納得がいくまでバットを振り続ける。試合で抑え込まれた相手投手に対しては、データ分析を徹底的に重ね、次の打席で完璧な仕返しを見せる。
ロサンゼルス・ドジャースに移籍してからも、その鋭い勝負根性は一切ぶれていない。チームの勝ち筋が見えかけた瞬間、ベンチで誰よりも声を張り上げて仲間を鼓舞する姿は、勝利への純粋な飢えの表れだ。優しさと礼儀正しさは、その苛烈な情熱を包み込む「大人の気品」に過ぎないのかもしれない。