ネット上では「ボディビルダーのように筋肥大させすぎると体が硬くなり、野球選手としての寿命を縮めるのではないか」という懸念が散見されます。しかし、これは現代スポーツ科学の観点からは明確な誤解です。
大谷選手の肉体改造における最大の特徴は、「圧倒的な柔軟性と関節可動域(モビリティ)」を同時に維持・拡張している点にあります。股関節の可動域が狭いまま筋肥大を行うと怪我の原因になりますが、大谷選手はトレーニング前後に徹底的な股関節・胸椎のモビリティドリルを実施。股関節が深く屈曲・外旋できる状態を保ったまま大臀筋を強化しているため、力強いスイングをしつつも、低めの変化球に柔軟に対応できるしなやかさを両立しています。
「大きく硬い筋肉」ではなく、「しなやかに伸び縮みし、爆発的なパワーを一瞬で発揮できるゴムのような筋肉」であることが、大谷翔平というアスリートの真の凄みです。