大後寿々花の子役時代のキャリアを語る上で欠かせないのが、連続ドラマ初主演(松山ケンイチとのダブル主演)を飾った2007年の日本テレビ系ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』です。七色の声を使い分ける風変わりな14歳の少女「ニコ」役を演じ、コミカルさと人間の孤独を見事に演じ分けました。
当時13歳だった彼女は、この好演によって第53回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞。大人顔負けの間合いと台詞回し、感情の機微を的確に表現する演技力は、視聴者のみならずドラマ評論家の間でも絶大な評価を獲得しました。
その後も、日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた吉田大八監督作『桐島、部活やめるってよ』(2012年)では、主人公の神木隆之介演じる前田に淡い想いを寄せる吹奏楽部の部長・沢島かすみ役を繊細に演じました。屋上で前田を見つめる視線や、言葉にならない恋心とプライドの葛藤を描いたシーンは、多くの観客の胸を締め付けました。