「文字を大きくするだけなら、電子書籍(Kindleやタブレット)で十分ではないか?」という疑問を持つ方も少なくありません。両者の特性を比較すると、それぞれに異なる強みがあります。
【電子書籍の強み】
画面上のピンチアウトや設定変更で、自分好みのフォントサイズに自由に変更できます。数千冊を持ち歩ける軽量性と、一般図書と同等以下のリーズナブルな価格設定は大きな魅力です。
【大活字本が圧倒的に優れている点】
一方で、電子書籍でフォントを極端に大きく拡大すると、「1画面に数行しか表示されず頻繁なページめくりが必要になる」「図版やルビの位置が不自然にズレる」といったレイアウト崩れが発生します。また、長時間のバックライト照射による眼精疲労や、端末のバッテリー管理、複雑なタッチ操作がシニア層の心理的ハードルになることも少なくありません。
大活字本は、プロの手によって美しく組版された固定レイアウトをそのまま紙の反射光で読めるため、ページめくりのリズムが自然で、長時間の読書でも目が疲弊しにくいという決定的な強みを持っています。外出先での手軽さを求めるなら電子書籍、自宅で腰を据えて物語をじっくり味わうなら大活字本という使い分けが最適です。