スパイシーカレー魯珈の味と世界観を生み出しているのが、店主の齋藤絵理氏です。名店「エリックサウス」での修行経験を持つ彼女は、南インド料理の伝統的な技法を深く理解しながらも、自身のルーツや自由な発想を取り入れたオリジナリティあふれるカレーを追求し続けています。
魯珈のカレー作りの大きな特徴は、「注文ごとに小鍋で一杯ずつ仕上げるスパイスの鮮度」にあります。スパイスは熱を加えるタイミングや温度によって香りの立ち方が劇的に変化します。作り置きの鍋から注ぐのではなく、提供の直前にホールスパイスを油でテンパリングし、挽きたてのパウダースパイスを加えることで、口に入れた瞬間に弾けるようなアロマを実現しているのです。
また、厨房で八面六臂の活躍を見せながら、訪れる客一人ひとりに笑顔で温かい言葉をかける接客姿勢も、ファンを惹きつけて離さない大きな要因です。スパイスに対する求道者のような情熱と、温もりあるホスピタリティが、あの小さな店内に唯一無二のグルーヴ感を生み出しています。