大久野島のうさぎ持ち帰りは違法?捕獲禁止の理由と2026年の真実

大久野島のうさぎ持ち帰りは違法?捕獲禁止の理由と2026年の真実

大久野島のうさぎ持ち帰りは違法?捕獲禁止の理由と2026年の真実について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。

大久野島において「持ち帰り」と並んで厳しく取り締まられているのが、外部からの「うさぎの持ち込み(遺棄)」です。一見すると「持ち帰れば減り、持ち込めば増えるのだからバランスが取れるのではないか」と短絡的に考える人が後を絶ちませんが、これは生物学的に完全な誤りです。

島外で飼育されていた家庭用ペットうさぎを島へ遺棄する行為は、動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)第44条第3項違反となり、こちらも「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科されます。持ち込みが厳禁とされる最大の理由は、島内に存在しない病原体や寄生虫(野兎病、コクシジウム症、外部寄生虫など)の侵入リスクです。閉ざされた離島環境に新たな感染症が持ち込まれれば、免疫を持たない島内のうさぎが一気に全滅するバイオハザードを引き起こしかねません。

また、ペットとして人に依存して育った飼いうさぎは、厳しい縄張り争いや天敵の存在する島では生きていけず、放流された直後に古参の野生個体に激しく攻撃されて命を落とします。一方で、島から野生化した個体を家庭へ連れ帰っても、過度な警戒心から激しいストレスに晒され、ケージ内で暴れて自損事故を起こすケースがほとんどです。「持ち帰りも持ち込みも命を奪う愚行」であることは、保護活動家たちの共通認識となっています。

抱っこ禁止令が敷かれた悲しい経緯

大久野島を訪れると、至る所に「うさぎを抱っこしないでください」という啓発看板が目に入ります。うさぎの骨格構造は鳥類のように極めて繊細で軽量化されており、全体重に占める骨の割合はわずか7〜8%程度しかありません。

人間が無理に持ち上げようとすると、捕食されたと誤認したうさぎは強烈な力で後ろ足を蹴り出します。その反動で自らの背骨を骨折したり、人間の腕から落下して頭部打撲・内臓破裂を起こしたりしてショック死する事故が過去に頻発しました。骨折した野生うさぎは治療を受ける術もなく、数日かけて苦しみながら衰弱死します。こうした悲惨な現場が相次いだ結果、現在の「抱っこ全面禁止」という厳格なルールが定められたのです。

山田 真由
著者

山田 真由

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