『A LONG VACATION』を語る上で欠かせないのが、イラストレーター・永井博が手がけた象徴的なジャケットアートです。抜けるような青空、強い日差しが照りつけるプールサイド、椰子の木の影――音を聴く前から強烈なリゾート気分を喚起するこのビジュアルは、音楽とアートワークが完璧に共鳴した傑作として知られています。
大滝詠一は永井の画集に惚れ込み、自ら絵に合わせた楽曲作りを構想したとも語られています。プロモーションビデオが一般的でなかった1981年当時、リスナーはこのジャケットを眺めながらレコードに針を落とし、それぞれの心の中に広大な「ヴァケーションの風景」を描き出しました。
このヴィジュアル・アイデンティティは、2026年代以降のグローバルなシティポップ名盤ブームにおけるビジュアルカルチャーの原点となり、2026年現在もデザイン・広告・アパレル業界に絶大なインスピレーションを与え続けています。