大鳴戸親方(本名:出島武春)は石川県金沢市出身。中央大学相撲部で学生横綱に輝くなどアマチュア球界で圧倒的な実績を残した後、名門・武蔵川部屋へ入門しました。初土俵からわずか数年で幕内上位へと駆け上がったスピード出世は、当時の相撲界に大きな衝撃を与えました。
最大のハイライトは1999年(平成11年)名古屋場所です。横綱・曙との優勝決定戦を制して幕内最高優勝を飾り、場所後に大関へと昇進。低く鋭い立ち合いから一気に相手を押し出す「がぶり寄り」と「電車道」は、多くの相撲ファンの胸を熱くさせました。
度重なる怪我に見舞われながらも、常に愚直なまでに前へ出る相撲にこだわり続け、2009年秋場所限りで現役を引退。通算幕内在位71場所、通算526勝という堂々たる足跡を残し、相撲界の歴史にその名を深く刻み込みました。