日本のネイルシーンを牽引するトップネイリストの北村亮氏は、グレーという色の持つ表現力にいち早く可能性を見出した先駆者の一人だ。同氏が手掛けるアートは、一見シンプルでありながら計算し尽くされた色彩設計の上に成り立っている。グレーのグラデーションにわずかなカーキやブラウンを混色することで、肌に吸い付くような深みを生み出しているのだ。
北村氏の提案するスタイルは、単なる爪の装飾にとどまらず、手肌のトーンや指の骨格まで美しく引き立てる。爪の先端に細くミラーラインを引くミニマルフレンチや、シアーグレーをベースにした奥行きのあるニュアンス表現は、大人の女性が求めるシックな佇まいを見事に表現している。