大相撲「綱取り」の決定打とは?昇進基準の内規と見送りの真相を徹底解剖

大相撲「綱取り」の決定打とは?昇進基準の内規と見送りの真相を徹底解剖

大相撲「綱取り」の決定打とは?昇進基準の内規と見送りの真相を徹底解剖に関する基本知識をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

過去の歴史を振り返ると、数字上は好成績であっても見送りとなった事例や、逆に「準ずる成績」を高く評価されて昇進を果たした事例が点在します。昇進の可否を分けた境界線を客観データから比較検証します。

力士名(当時の地位)直前2場所の成績結果・審議の判定編集部の分析・背景要因貴乃花(大関)秋場所 15戦全勝優勝
九州場所 15戦全勝優勝文句なしの一致昇進2場所連続全勝優勝という完璧な実績で第65代横綱へ。内規の原則を最も純粋に体現した模範例。稀勢の里(大関)九州場所 12勝3敗(準優勝)
初場所 14勝1敗(初優勝)「準ずる成績」で昇進前年の年間最多勝(69勝)という極めて安定した土台と、初場所千秋楽での白鵬撃破による内容が満場一致を後押し。照ノ富士(大関)夏場所 12勝3敗(優勝)
名古屋場所 14勝1敗(準優勝)「準ずる成績」で昇進千秋楽全勝対決で白鵬に敗れたものの、直前3場所で2回優勝・1回準優勝(計41勝)の圧倒的強さが評価された。貴景勝(大関)秋場所 11勝4敗(優勝)
九州場所 13勝2敗(準優勝・決定戦敗退)昇進見送り(諮問なし)秋場所の11勝優勝がハイレベルとはみなされず、決定戦での敗戦や押し相撲一本という取り口の幅・安定感を慎重に精査された。

データから浮き彫りになるのは、「2場所合計で26勝〜28勝以上」が最低ラインとして意識されている点です。直前場所で優勝していても、前場所が一桁勝利(8〜9勝)であったり、優勝の白星数が12勝以下と低調であったりした場合は、「準ずる成績」としての説得力を欠き、諮問自体が見送られる傾向が顕著です。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。