大相撲本場所の期間中、各部屋の親方が公益財団法人日本相撲協会の取組編成会議に提出する休場届。そこには必ず専門医による医師診断書が添えられる。膝の半月板損傷、腰椎椎間板ヘルニア、あるいは肩の脱臼。紙面に記された無機質な病名は、限界を超えて体と体をぶつけ合ってきた証拠でもある。
近年は取組の高速化と大型化が進み、関節や筋肉にかかる負担は増す一方だ。応急処置だけで土俵に立ち続ければ、かえって怪我を悪化させ長休を余儀なくされる。親方衆や裏方スタッフも「早めの休断が力士の寿命を延ばす」という現実的な判断へシフトしつつある。