夕刻、NHK大相撲中継の画面に映し出される結びの一番。響き渡る名調子の呼び上げと、ピンと張り詰めた静寂の中で掲げられる軍配。視聴者が目にするその瞬間に、四百年の歴史が凝縮されている。
大相撲は単なるスポーツ競技にとどまらず、神道に根ざした伝統芸能としての側面を強く持つ。力士が全力をぶつけ合う土俵の上で、行司はその神聖な空間を統べる導き手だ。両国国技館をはじめとする各本場所で繰り広げられる一瞬の攻防。時代がどれほど変化しようとも、木村庄之助と式守伊之助が示す命がけの覚悟と伝統の美学は、これからも日本人の心を魅了し続けるに違いない。 (出典: 木村 庄之助 式 守 伊之助(Yahoo!ニュース))