ネット上の相談掲示板などで「大学を除籍されると、大学に在籍していた過去そのものが消滅して履歴書にも書けなくなる」といった言説が散見されますが、これは事実と異なります。
公的な最終学歴の定義において、学位(学士)を取得していない以上、最終学歴が高卒となるのは事実です。ただし、これは正規の中途退学であっても同様であり、除籍特有のペナルティではありません。
特筆すべきは、在籍期間と修得単位の法的効力です。除籍になった場合でも、学費を納付済みであった期間に修得した正規の単位は無効になりません。大学の教務課に申請すれば「単位修得証明書」や「在籍期間証明書」は正式に発行されます。これらの単位は、将来的に他大学へ編入学する際や、通信制大学、放送大学で卒業を目指す際に、既修得単位として認定を受けることが可能です。
就職活動(就活)への実質的な影響
新卒枠での応募は難しくなるため、既卒枠や中途採用枠での就職活動となります。採用選考において、企業側は「なぜ中退(除籍)に至ったのか」という経緯と理由を重視します。経済的困窮による除籍であれば、家庭環境の変化や本人の自立努力として客観的に説明できますが、怠惰や無断放置による除籍と受け取られると、社会人としての規律面で強いマイナス評価を受けるリスクがあります。