昭和から平成の特撮アクションを牽引してきたレジェンドの身に異変が起きたのは、2018年5月のことでした。当時、愛媛県松山市を拠点に後進の育成やイベント出演など精力的に活動していた大葉健二は、自宅で突然意識を失って倒れ、救急搬送されました。診断結果は緊急手術を要する深刻な脳梗塞。発症当初は集中治療室(ICU)での厳戒な処置が続き、一時は生命すら危ぶまれる極めて緊迫した経緯をたどりました。
一命をとりとめたものの、脳の血管閉塞によって引き起こされたダメージは大きく、右半身の運動麻痺と言語機能への影響という重い後遺症が残りました。かつてスタントマンなしで数々の危険なアクションをこなした超人的な肉体にとって、思い通りに手足が動かない現実はあまりにも過酷な試練でした。しかし、本人は絶望に沈むことなく、病室で意識を取り戻した直後から現場復帰を見据えた挑戦を開始しました。