手軽で高見えする一方で、プロが指摘する注意点も存在する。第一に「下地処理の徹底」だ。床にわずかでも皮脂汚れや埃、砂粒が残っていると、粘着力が極端に落ちて数週間で端から浮き上がってしまう。施工前には入念な掃除機がけと中性洗剤での拭き掃除が欠かせない。
第二に、温度変化によるシートの伸縮だ。ビニール系素材は冬に縮み、夏に膨張する性質を持つ。施工直後はぴったり合わさっていても、季節の変わり目に継ぎ目へわずかな隙間が生じることがある。壁際や家具の足元など、目立たない場所で事前に1〜2枚試し貼りを行い、数日間の様子を見るのがプロ推奨の失敗しない鉄則だ。また、床暖房が設置されたフロアでは熱による変形や粘着剤の変質リスクがあるため、使用を避けるのが賢明である。