この画期的な成果は、医療情報のトップジャーナル『JAMIA(アメリカ医療情報学会誌)』に論文として掲載され、世界の医療界に激震を与えた。世界最大級の医学文献データベースであるPubMedにも収録され、各国の臨床医や疫学者が追試を行っている。
メカニズムのカギは「早期環境因子」だ。心疾患やアトピー性皮膚炎の発症メカニズムは単一の遺伝子だけでは説明がつかない。妊娠中の母親が受ける紫外線量、インフルエンザ流行の波、食事の偏りなどが重なり合い、遺伝子のスイッチ(エピジェネティクス)を切り替える。これが数十年後の病気リスクとして表出するのだ。