日本国内の映像報道において、膨大な証言の集積基地となってきたのがNHKだ。戦後日本の復興を支えた名もなき技術者から、昭和・平成の動乱を指揮したリーダー、巨大災害の被災者に至るまで、カメラの前で吐露された何万時間もの肉声は、放送という一過性の枠を超えて公共の記憶として再編されている。
ニュース報道の現場では速報性が重視される一方、歳月を経てから行われるインタビューには独特の深みが宿る。責任の呪縛から解き放たれた高齢の証言者が、晩年に至って初めて明かす痛切な後悔や自省の言葉。NHKが蓄積してきた映像アーカイブを現代の視点で再編集する試みは、報道機関が単なる出来事の記録者から「歴史の対話者」へと深化していくプロセスを示している。