ここで、ネット上に流れるいくつかの誤解を整理しておきたい。
誤解1:「黄色い花が咲くのは全部タンポポ」——先に述べた通り、ブタナやオオジシバリ、ジシバリなどタンポポに似た別種が多い。花の構造や葉の形を見れば区別できるが、知らないと「タンポポが増えた」で片付けてしまう。
誤解2:「雑草は抜けばそれで終わり」——カタバミやブタナのように、根の一部や地下茎が残れば再生する種は少なくない。手で抜く場合も、根元をしっかり持ち、根を切らないように抜く必要がある。土が乾いていると根が切れやすいため、雨上がりの土が柔らかい時が最適だ。
誤解3:「除草剤を使えば全部枯れる」——除草剤には「土壌処理型」と「茎葉処理型」、さらに「選択性」と「非選択性」がある。種類を間違えれば、狙った雑草は枯れずに芝生や花壇の植物だけが被害を受ける。特にグランドカバーとして植えた植物の近くでは、非選択性の除草剤は使えない。
また、意外に見落とされがちなのが「花粉症や肌荒れの原因になる種がある」という点だ。ブタナはキク科植物であり、キク科アレルギーを持つ人にとっては接触や花粉が刺激となることがある。ガーデニングや除草作業の際、素手で触れて肌がかぶれたという報告も一部で寄せられている。可愛らしい見た目に反して、人への影響もゼロではない。