島木譲二さんが生み出したギャグは、老若男女を問わず一瞬で理解できる圧倒的なインパクトを持っていました。
- 大阪名物パチパチパンチ:上半身裸になり、自らの胸板を両手で高速連打する代表作。
- ポコポコヘッド:自らの頭部を灰皿などの小道具でリズミカルに叩きつける体当たり芸。
- カンカンヘッド:一斗缶を頭に打ちつけて豪快な音を響かせる豪快なパフォーマンス。
- 困った困ったこまどり姉妹:コミカルなステップと共に繰り出される定番のフレーズ。
一見すると乱暴にも映る肉体派ギャグでありながら、決して観客に不快感を与えなかったのは、島木さんの徹底したプロ意識と舞台裏での極めて謙虚で礼儀正しい人柄があったからこそです。楽屋では誰に対しても腰が低く、共演者やスタッフへの感謝を絶やさない紳士的な一面が、ギャグに宿る独特の温かみとなって客席に伝わっていました。
その唯一無二の存在感は映画界からも高く評価され、リドリー・スコット監督のハリウッド映画『ブラック・レイン』(1989年公開)にもヤクザ役として抜擢されるなど、俳優としても強烈な爪痕を残しました。