山岳リゾート・白馬の玄関口として、訪れるドライバーの胃袋を満たしてきたレストラン。一般的な高速道路のサービスエリアのような大量生産型の食事処とは一線を画し、白馬村の土壌が育んだ伝統作物や地元特産品をダイレクトに味わえるメニュー構成が支持を集めている。中でも旅人の間で評判を呼んでいるのが、白馬村特産の古代米を活用した「紫米うどん」と、信州の恵みを凝縮した「白馬ガレット」だ。
白馬村神城地区を中心に古くから栽培されてきた「紫米(朝紫)」は、アントシアニンを豊富に含み、鮮やかな紫色の色合いともちもちとした独特のコシを生み出す。現地のレストランで提供される紫米うどんは、ひとすくい持ち上げるとその艶やかな色合いに目を奪われる。口に運べば、ツルリとした喉越しの奥に、ほのかな穀物の甘みと豊かな粘りを感じさせる逸品だ。地元の出汁との相性も計算されており、冷涼な気候で冷えた身体を芯から温めてくれる。
もう一つの看板メニューであるガレットには、白馬山麓で収穫された高品質なそば粉が使用されている。クレープ状に薄く香ばしく焼き上げられた生地の中央には、新鮮な地卵や信州産キノコ、地元銘柄豚「はくばの豚」の自家製ベーコンが鎮座する。外側のパリッとした食感と中心部のもっちり感、そしてチーズの濃厚なコクが絶妙に絡み合い、カフェ専門店のクオリティに匹敵する完成度を誇る。
このほか、脂の甘みが際立つ「はくばの豚」を使用した生姜焼き定食やカツ丼もドライバーから根強い人気を誇る。ただし、レストランの営業時間は通常11:00から18:30前後(ラストオーダーは終了30分前)となっており、スキーシーズンや連休中には食材の仕込み状況によって早めに受付を締め切るケースが確認されている。確実に味わいたい場合は、正午前の早い時間帯を狙って訪れるのが鉄則だ。