2000年に出版された著書『がんばらない』は、累計発行部数100万部を超える大ベストセラーとなり、テレビドラマ化もされるなど社会現象を巻き起こしました。この本は、諏訪中央病院で出会った末期がん患者やその家族との温かな看取りの記録、そして「命の質(QOL)」を最優先にする医療の現場を赤裸々に綴ったものです。
当時、最先端の延命治療ばかりが重宝されていた日本の医療界において、「無理にがんばらなくていい、自分らしく生き、穏やかに旅立つ選択肢がある」というメッセージは、多くの人々の心を深く揺さぶりました。
鎌田氏の著書やおすすめ本は、人生の終末期を描いたものから実用的な健康指南書まで多岐にわたります。
- 『がんばらない』『あきらめない』:命の尊厳と患者主体の温かい医療を描いた代表作。
- 『鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』:科学的根拠に基づき足腰の強化法をわかりやすく図解した指南書。
- 『70歳、80歳になってもピンピン元気に生きる』:食事・運動・生きがいを総合的にまとめた健康長寿の決定版。
「がんばらない」とは決して怠けることではなく、「余計な見栄や執着を捨てて、本当に大切なことに対してはあきらめずに取り組む」という人生哲学が、すべての著作の根底に流れています。