徳島県内の高校受験において、常に比較対象として議論されるのが「徳島市立高校」と「徳島県立城東高校」の2校です。なぜこれほどまでに市高が人気を集めるのか、その理由と真相を探ると、「設置母体の違いによる予算規模の差」と「明確なコース設計」という2つの構造的要因が浮かび上がります。
県内の他の公立高校が「徳島県立」であるのに対し、同校は県内で唯一、徳島市が直接運営する「徳島市立」の高等学校です。徳島市からの手厚い財政支援を受けているため、校舎の改修スピードやICT教育機器の導入、冷暖房設備、さらには人工芝のグラウンドや自習室・図書館の環境整備に至るまで、私立の進学校に匹敵する圧倒的な施設クオリティを誇っています。実際に学校見学会を訪れた保護者からは「県立高校とは校舎の明るさや設備の充実度がまるで違う」という驚きの声が毎年のように上がっています。
また、国公立大学への進学実績においても目覚ましい成果を上げています。直近の進学データでは、理数科および普通科の上位層を中心に、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学といった旧帝大・難関国立大学や、徳島大学医学部医学科をはじめとする国公立医学部へ毎年コンスタントに合格者を輩出しています。地元の徳島大学へは毎年50名〜70名規模の合格者を送り出しており、岡山大学や広島大学、さらには早慶上理・関関同立といった難関私立大学への進学実績も県内トップクラスです。
徳島県立城東高校との比較で言えば、城東高校が「普通科全体で平均的に高い学力層を集め、自主自律の気風で全体を底上げする伝統校」であるのに対し、徳島市立高校は「理数科という超エリート養成機関を牽引役に据えつつ、普通科では応用クラスと標準クラスで習熟度に応じたきめ細かい指導を行う実利的な進学校」という明確な住み分けがなされています。