学園の此岸と彼岸の境界を守る七不思議は、それぞれが固有の「境界」と力の源である「依代(よりしろ)」を所持しています。
【かもめ学園・七不思議の構成】
・一番「三人の時計守(過去・現在・未来)」:時間を司る怪異。「現在」の力は蒼井茜が人間の身で契約行使。
・二番「ミサキ階段」:神の使いである狐の怪異「ヤコ」。ハサミで侵入者を切り裂く境界の主。
・三番「カガミジゴク」:心を映す鏡の境界。旧主がつかさに破壊された後、ミツバが心臓を喰わされて新三番に就任。
・四番「美術室のシジマさん」:絵の境界を操る「シジマメイ」。描いた理想の世界を現実化する。
・五番「16時の書庫」:学園に籍を置く者の過去と未来が記された書庫の管理者「土籠」。
・六番「死神(ハクボ)」:生と死の境でカンナギの生贄を管理する怪異。
・七番「トイレの花子さん」:怪異たちの頂点にして調整役。生者の願いを正しく叶える。
特に読者の胸を締め付けたのが、ミツバ(三葉惣助)の過去です。中学時代、事故で若くして命を落としたミツバは、幽霊として学園を彷徨っていたところで光と再会し友情を育みました。しかし、つかさによって記憶を改変・合成され、偽りの存在として七不思議三番の座に据えられます。「本物の人間になりたかった」というミツバの切実な願いと、光との切ない絆は作品屈指のドラマを生み出しています。