宇宙詐欺の代表格となっているのが、宇宙ステーション(ISS)滞在中の宇宙飛行士を名乗る手口です。犯人はInstagramやX(旧Twitter)、マッチングアプリなどを通じてターゲットに接触し、「自分は現在宇宙空間で極秘任務に就いている」と身分を偽ります。
最初は他愛のない日常会話や宇宙からの景色を装った画像(ネット上の公開画像の盗用)を送り、徐々に「地球に戻ったら君と結婚したい」「日本で新しい人生をスタートさせたい」と甘い言葉で恋愛感情を抱かせます。信頼関係が構築されたタイミングで、突如として「地球へ帰還するためのロケットチャーター代が必要になった」「地上との接続通信料や大気圏突入カプセルの着陸申請料を工面してほしい」といった高額な請求を突きつけてきます。
常識的に考えれば、宇宙開発機関に所属する宇宙飛行士の渡航費や帰還費用を個人が負担することは一切ありません。しかし、犯人は「機関の予算手続きが遅れている」「極秘任務のため個人の口座から緊急デポジットを入金しなければカプセルに乗せてもらえない」など、もっともらしい嘘を並べ立てて送金を急かします。