「強い揺れがあったのに緊急地震速報のアラートが鳴らなかった」「揺れた後に警報音が鳴った」という経験をした方もいるはずです。このシステムには明確な配信基準と技術的限界が存在します。
緊急地震速報は、地震発生直後に震源近くの地震計がP波(初期微動)を検知し、後から来るS波(大きな揺れ)の強さと到達時刻を予測して発令されます。一般向けにスマートフォン等へ警報が鳴る条件は、「最大震度5弱以上が予想される場合」に限定されています。
そのため、観測された震度が4以下と予想されたケースでは警報は発信されません。また、震源の真上に近い地域では、P波の検知から主要動の到達までの時間が数秒しかないため、警報の配信が揺れに間に合わない「ブラインドゾーン」が生じる性質があります。