ひとくちに70代と言っても、65歳から74歳までの「前期高齢者」と、75歳以上の後期高齢者では、身体機能や持病の有無によって目指すべき血圧値のアプローチが変わります。
60代後半から70代前半の前期高齢者であれば、原則として成人と同様の厳格な血圧コントロールが求められます。高血圧症と診断された場合、早期に適切な治療を行うことが将来の認知症予防や血管病の抑制につながるからです。一方で、75歳近くになりフレイル(加齢による虚弱)や複数の持病を抱えている場合は、無理な降圧によるふらつきや転倒を防ぐため、主治医と相談しながら柔軟に目標値を調整していく視点が必要になります。