「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」——ファーストリテイリングを率いる柳井正会長兼社長が掲げてきたスローガンは、横浜の現場でも明確な形をとって芽吹いている。かつて大量生産・大量消費の象徴として語られたファストファッションという言葉は、現在の同社を形容する言葉としてはすでに過去のものだ。
同社が推し進める「LifeWear」というコンセプトは、あらゆる人の生活を豊かにする高品質で機能的な日常着を目指すものだ。大変革期を迎えたアパレルリテール業界において、素材開発への集中的な投資やサステナビリティの追求は、単なるトレンド対応ではなくビジネスの根幹へと昇華している。
横浜の主要店舗を歩くと、耐久性に優れた素材感やリサイクル素材を活用したアイテムが売り場の前面に並び、着古した服の回収・再利用を促す専用ブースが堂々と構えているのを目にする。ただ安くトレンドを買い消費する時代から、長く愛用できる価値を納得して選ぶ時代へ。消費者の意識改革を先行して牽引する姿勢が、ここ横浜の店舗から強く伝わってくる。