ネット上のQ&Aや観戦初心者の間で頻繁に見られる誤解が、「DHの選手は途中で守備についてはいけないのか?」「投手が打席に立つことは絶対にないのか?」という疑問です。実は、試合展開によって「DH解除(指名打者の権利消滅)」という特殊な状況が発生します。
知っておくべき代表的なDH解除の条件は以下の通りです。
- DHの選手がそのまま守備位置に就く場合:例えば、指名打者として出場していた選手が途中からレフトの守備に就いた場合、DH制はその時点で解除されます。この場合、それまで投げていた投手(または交代した救援投手)が、退いた野手の打順に入ることになります。
- 守備位置の変更で投手が野手のポジションに入る場合:極めて稀ですが、投手が外野などの守備位置に移動し、別の投手がマウンドに上がるようなケースでもDH制は消滅します。
- 大谷ルールの適用下での途中降板:「投手兼DH」で出場している選手が、投手としては降板し、DHとしてのみ試合に残ることは可能です。しかし、先に「打者としての出場を取りやめて守備専門の投手になる」選択をした場合、その時点でDHは消滅します。
一度DH制が解除されると、その試合中に再びDH制を復活させることはできません。監督は投手を打順に組み込むリスクを背負いながら、交代策のカードを切る必要があります。