低燃費少女ハイジの衝撃!友近&河本アドリブ秘話と終了の真相

低燃費少女ハイジの衝撃!友近&河本アドリブ秘話と終了の真相

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2000年代後半、自動車業界は激しいエコカー減税の波と燃費競争の渦中にありました。各社が真面目に環境性能や低燃費数値をアピールするなか、日産NOTE低燃費CMとして投下されたアプローチは、業界の常識を根底から覆すものでした。

この異色コラボレーションを手掛けたのは、『The World of GOLDEN EGGS』で一世を風靡した文原聡氏率いるスタジオクロコダイルです。名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』の美しい大自然と純真なキャラクターたちを、脱力感あふれるCGデザインへと大胆にリデザイン。そこに繰り広げられたのは、感動のストーリーではなく「低燃費」という言葉の意味を巡って周囲をひたすら振り回す、不条理かつ中毒性の高い会話劇でした。

当時、日産自動車のマーケティング担当者が明かした記録によると、狙いは「低燃費というスペック競争に埋没せず、言葉そのものを幅広い層の記憶に焼き付けること」にありました。高精細なフルCGや情緒的な美しい映像が主流だった自動車CMの中で、あえてカクカクとしたぎこちない動きと脱力系のキャラクターを起用した戦略は、視聴者に強烈な違和感とインパクトを与え、Web限定ムービーの再生回数は当時の国内プロモーションとしては異例となる数千万回規模を記録しました。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。