華やかな芸能界において、薬物問題は根深い病巣として燻り続けている。過密なライブツアー、新曲制作の重圧、そして常人には推し量れない孤独。表現者としての限界に直面した際、違法薬物の快楽や逃避に依存してしまう構図は、時代が変わっても絶えることがない。
日本の音楽業界はこれまで、不祥事を起こしたアーティストに対して厳しい態度で臨んできた。CDの回収や配信停止、所属事務所との契約解除といった電磁的・物理的処置が即座に講じられる。しかし、どれほどコンプライアンス体制を強固にしても、個人の暗部までを完全に監視することは不可能に近い。表向きのクリーンなイメージと、バックステージに潜む闇との隔たりが、改めて浮き彫りとなっている。