膣やデリケートゾーンの緩みを感じる背景には、骨盤の底部でハンモックのように内臓を支えている骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)の機能低下があります。この筋肉が緩んだり引き伸ばされたりすることで、膣壁のホールド力が弱まり、締まりの悪さとして表面化します。
代表的な締まりが悪い原因として、まず挙げられるのが産後の体型変化です。経膣分娩では胎児が産道を通る際、骨盤底筋や周辺の靭帯が最大で通常の約3倍以上にも引き伸ばされ、一時的に筋肉の繊維が損傷します。産後のホルモンバランスの変化も相まって、十分な休養とリカバリーを行わないまま過ごすと、筋力が戻りにくくなります。
また、出産経験の有無にかかわらず影響を与えるのが加齢による筋肉の衰えです。40代以降を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に低下します。エストロゲンは膣粘膜の厚みや弾力性、潤いを保つ働きを担っているため、これが減少すると膣粘膜が薄く硬くなり、筋肉全体の柔軟性も失われて緩みを感じやすくなります。
さらに見落とせないのが、長時間のデスクワークや運動不足、猫背といった日常の姿勢不良です。骨盤が後傾した状態で座り続けると、常に骨盤底筋へ偏った圧力がかかり、筋力低下を加速させる原因となります。