メディアやSNSで拡散されるライフスタイルに対して、「結局はお金と時間に余裕がある有閑層の道楽ではないか」という疑問の声が投げかけられることも少なくありません。作家ものの陶器、高価な自然派洗剤、有機栽培の野菜など、オーガニックな自然派生活を忠実に再現しようとすれば、確かに家計への負担は跳ね上がります。
しかし、高価なアイテムを買い揃えることと、暮らしを慈しむことは本質的に別物です。市場のマーケティングによって「特定の高額な台所道具やブランド品を所有すること=丁寧な暮らし」という固定観念が植え付けられている側面は否めません。
お金持ちでなければ実践できないという言説は半分正しく、半分は誤りです。物質的な贅沢を競い合う消費ゲームから降りることこそが、経済的な不安に振り回されずに心地よく過ごすための第一歩となります。