原作の圧倒的な熱量を映像空間に昇華させたのは、アニメ制作会社のdavid productionだ。同社のアニメーション表現は、日本のアニメ業界においても屈指のクオリティを誇る。当時の制作関係者への取材によると、このクライマックスシーンの絵コンテ作成時には、キャラクターの色彩変化と音響の重厚感に異常なまでのこだわりが注がれたという。
DIO役を演じた声優・子安武人氏のボイス収録では、幾度となくテイクが重ねられた。単なる吸血鬼としての異形さではなく、あまりにも純粋で無垢な「歓喜」を表現するため、微細な息遣いまで演出指導が入ったとされる。作画チームもDIOの表情の崩し方に細心の注意を払い、神聖さすら漂う悪の美学を見事に描き出した。