事の発端は、芸能界の深層部からもたらされた一本の内部リークだった。地上波バラエティの改編や視聴率構造の変化に伴い、伝統的なモノマネ演芸界もまた、大きな岐路に立たされている。かつてお茶の間を独占した演芸コンテンツを、次世代の若者層へどうアプローチしていくべきか。危機感を抱いたコロッケ陣営が、エッジの効いた企画力で若者の心を掴んで放さない株式会社バーグハンバーグバーグに極秘で打診を行ったのが始まりとされる。
「表面だけ見れば意外な組み合わせですが、エンタメの力学としては極めて合理的です」と、ある民放キー局のプロデューサーは匿名を条件に語る。「芸を極めた重鎮と、ネット文脈を知り尽くしたクリエイター陣。この化学反応は脅威ですよ。ただ、これを裏から仕掛けた人物の狙いは、単なる面白コンテンツの制作にとどまりません」。