「和を以て貴しとなす」の本当の意味とは?聖徳太子が放つ覚悟

「和を以て貴しとなす」の本当の意味とは?聖徳太子が放つ覚悟

「和を以て貴しとなす」の本当の意味とは?聖徳太子が放つ覚悟の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

『日本書紀』に記録された条文をさらに精読すると、思想的な重層性が見えてくる。この言葉のルーツの一つには儒教の経典『論語』の「礼の用は和を貴しと為す」があるが、太子はそこに独自の倫理学的な解釈を組み込んだ。論語が説く「和して同ぜず(調和は重んじるが主体性を失って付和雷同しない)」の精神が、憲法の根底に息づいている。

十七条憲法は、第十条で「人みな心あり、心おのおの執るところあり」とも述べている。他者には他者の理屈があり、自分だけが正しいと思い込んではならないという戒めだ。絶対的な正義を振りかざさず、相手の言い分に耳を傾けながら妥協点を見出すプロセス。それは単なる道徳論を超え、多様な価値観が共存するための高度な倫理フレームワークとして成立している。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。