ドイツ語の検定試験(Goethe-Zertifikatや独検)および実用会話において、最も頻出するのが前置詞とセットになった定型表現です。特に「halten von」と「halten für」は意味が全く異なるため、厳格な使い分けが求められます。
1. halten von + 3格(Dativ):〜について(意見・評価を)抱く
相手の意見を尋ねたり、特定の事物に対する評価を述べたりする際に用いられます。「Was hältst du von ...?」は日常会話で定番の質問フレーズです。
- Was halten Sie von diesem neuen Plan?
(この新しい計画についてどう思われますか?) - Ich halte nicht viel von seiner Idee.
(私は彼のアイデアをあまり高く評価していない/大したことないと思っている。)
2. halten für + 4格(Akkusativ):〜を(…だと)見なす・思う
人や物事を特定の性質や状態であると判断する場合に使います。英語の「regard A as B」や「consider A to be B」に相当する構文です。
- Ich halte ihn für einen fähigen Politiker.
(私は彼を有能な政治家だと見なしている。) - Wofür hältst du mich eigentlich?
(一体私のことを何だと思っているの?)
前置詞「von」が対象に対する全体的な評価や印象の引き出しを意味するのに対し、「für」は「A=B」と特定の位置付けに当てはめるニュアンスを持つ点が決定的な相違点です。