タイラー・グラスノーの投球は、まさに打者にとっての悪夢だ。球速の数字以上に球持ちが良く、打者の手元で急激に伸びてくるストレート。そして、同じ軌道から視界から消えるように落ちる変化球。腕の振りがまったく緩まないため、打者はボールの軌道を直前まで見極めることができない。
コンディション不良による離脱を経験したものの、綿密なリハビリプログラムと投球フォームの微修正を経てマウンドへ戻ってきた姿には、以前にも増した凄みが漂う。登板ごとの投球数管理を徹底しながらも、奪三振率(K/9)は驚異的な高水準を維持。ピンチを迎えても三振で切り抜ける圧巻のピッチングは、ドジャース先発陣の屋台骨となっている。
首脳陣は登板間隔に細心の注意を払い、ポストシーズンを見据えた万全の起用を継続中だ。次回の先発予定日にもファンの熱い視線が注がれており、登板ごとに奪三振数を積み上げる光景は、ドジャースタジアムの日常となりつつある。