一方、海外ドラマや映画を見ていると、親しい友人同士が笑顔で「Don't do that!」と言い合っている場面を目にします。この現象が「Don't do thatは失礼ではない」というネット上の誤解を生む温床となっています。
ここにおけるDon't do thatのネイティブの使い方は、文字通りの禁止命令ではなく、照れ隠しや好意的なからかいに対するツッコミです。例えば、過剰に褒めちぎられた際に「Stop it, don't do that!(もう、からかわないでよ!/おだてないで)」と返すような文脈であり、高度な人間関係の親密さと、声のトーンや表情という非言語情報があって初めて成立する用法です。
また、カジュアルな仲間内ではDon't do thatのスラング的な言い回しとして、「Cut it out(いい加減にして)」や「Knock it off(やめろって)」というフレーズも頻出します。しかしこれらは、日本の若者言葉でいう「マジでやめて」「うざいからやめろ」と同等以上の粗野な響きを含みます。職場はもちろん、一定の礼節が求められる大人のコミュニティで口にすることは固く避けるべきです。