かつて高速道路の休憩施設は、ガソリンを補給し、手早くトイレを済ませて再び走り出すための「単なる通過点」に過ぎなかった。しかし今、ドライブツーリズムの主役はSA・PAそのものへと移行している。
週末にわざわざ車を走らせて蓮田の限定グルメを食べに行く。あるいは、東北方面へのツーリングの集合場所として指定し、出発前から充実したカフェで旅のプランを練り直す。移動の合間に立ち寄るのではなく、ここを訪れること自体が休日のレジャーとして成立しているのだ。
愛犬とともに過ごせるドッグランや、ゆったりとした広さを確保したパウダールーム、旅情をそそるご当地みやげのセレクトショップ。利用者のあらゆる滞在ニーズを先回りして満たす空間づくりが、ドライブそのものの定義を塗り替えつつある。