駒場キャンパスで2年間を過ごした学生たちの生の声を集約すると、受験生時代には見えていなかった「入学後のカルチャーショック」が浮き彫りになります。
理一在学生の声:「想像以上に数学・物理の抽象度が高く、脱落者も出る」
「数学が得意だと思って理一に入学したが、1年次の基礎科目である『数理科学基礎』や『線形代数学』『微分積分学』で、厳密なε-δ論法などを叩き込まれ、高校までの受験数学とのギャップに打ちのめされた。周囲には国際数学オリンピックのメダリストや独学で高度なプログラミングを組めるギークがゴロゴロおり、純粋数学や理論物理を諦めて応用の効く工学部学科へと志望を切り替えた」(工学部3年・理一出身)
理二在学生の声:「生物未履修の物理・化学受験生が直面する壁」
「理二の約7〜8割は二次試験で『物理・化学』を選択して合格してくる。しかし入学後の必修科目には『基礎生命科学』など高度な現代生物学が含まれており、高校生物の知識がゼロだと専門用語の暗記や生命現象の理解に極めて苦労する。逆に生物選択で入ってきた学生はアドバンテージを得られるが、数学の進度で苦しむこともあり、クラス内での助け合い(試験対策プリント=シケプリの共有)が不可欠になる」(農学部4年・理二出身)
理三在学生の声:「入ることがゴールではない、終わらない専門教育」
「理三に合格した瞬間は人生の絶頂だが、医学科に進んでからの解剖学実習、膨大な病理の暗記、病院実習と、暗記量と拘束時間は他学部の比ではない。進振りの点数争いからは解放されているものの、医師国家試験という絶対的な関門に向け、真面目に勉強を続けなければ即留年になるシビアな世界だ」(医学部5年・理三出身)