東大医学部における教授選考は、日本のアカデミアにおいて最も厳格かつ注目度の高い人事プロセスのひとつです。単に診療実績が優れているだけでなく、国際学術誌への掲載論文数(Impact Factorの総計)、獲得した科学研究費助成事業(科研費)や大型研究資金の規模、さらには国内外の学術コミュニティにおけるリーダーシップが徹底的に審査されます。
医学部内の専任教授陣で構成される選考委員会では、学内候補者のみならず全国の有力大学から優秀な研究者が公募され、数ヶ月から1年近くをかけて厳正なピアレビューが行われます。東大皮膚科教室は「臨床医学と基礎免疫学の融合」を伝統的な強みとしており、選考においても基礎研究の成果をいかに難治性疾患の臨床応用へと昇華させられるかが極めて重視されます。
このような厳しい選抜を経て就任する教授は、東大病院の診療科長として臨床現場を統括するだけでなく、次世代の専門医や医学研究者を育成する教育者としての重責を担っています。医局員数十名を抱える大所帯をまとめ上げ、国や企業との共同研究を推進する統率力が求められるポストです。