1980年代後半、深夜番組『朝まで生テレビ!』の画面には、常に鋭い眼光で他者を圧倒する若き学者の姿があった。それが舛添要一だ。東京大学教養学部助教授という、学問の最高峰に身を置きながら、彼は象牙の塔にこもることを拒否した。
当時の日本はバブル景気の絶頂期。誰もが浮かれる中で、彼は冷徹にソ連の崩壊を予言し、日本の安全保障の脆弱性を説き続けた。早口でまくし立てるような弁舌、相手の矛盾を容赦なく突くスタイルは、当時の視聴者に強烈なインパクトを与えた。インテリでありながら、大衆の心を掴む術をすでに知っていたのだ。