「圧縮袋に入れておけば外気と遮断されるから安心」という油断は禁物です。間違った手順で密閉すると、袋の内部がカビやダニにとっての温床と化します。冬服の圧縮保管において守るべき最大の保管期間は最長でも6ヶ月です。春の衣替えでしまい込んだら、秋口には一度開封して風を通すサイクルを徹底してください。
冬服のカビ・ダニ被害を防ぐための絶対条件は、「完全な皮脂汚れの除去」と「湿気の完全追放」です。一度でも着用した衣類には、目に見えない汗や皮脂、食べこぼしが付着しています。これらは密封空間内で雑菌やカビの格好の栄養源になるため、必ず収納前に洗濯またはクリーニングを行い、晴天の日に半日以上陰干しして繊維の奥まで乾燥させます。
また、防虫剤の取り扱いにも注意が必要です。一般的な防虫剤(パラジクロルベンゼンやナフタリンなど)を圧縮袋に高濃度で封入すると、薬剤が溶けて衣類にシミを作ったり、化学反応でボタンやプラスチックを変色させたりする危険性があります。圧縮袋内部には、圧縮袋専用の防虫・脱酸素剤を使用するか、無臭タイプのピレスロイド系防虫剤を用法用量を守って正しく配置してください。