鴨沢ルートと並ぶもう一つの主要アプローチが、埼玉県秩父市の三峯神社を起点とする三峰(みつみね)ルートです。
三峰ルートの難易度は鴨沢ルートを上回ります。片道の歩行距離は約11km、往復で22km以上におよび、標高差以上に「アップダウンの連続」が登山者の体力を容赦なく削ります。途中の霧藻ヶ峰(きりもがみね)や前白岩山、白岩山を越えるたびに登り返しが発生するため、ペース配分を誤ると後半に極度のスタミナ切れを起こします。
しかし、原生林の深い趣や秩父宮両殿下のレリーフ、苔むした岩肌など、奥秩父ならではの重厚な大自然を肌で感じられる点は大きな魅力です。体力に十分な自信がある健脚者なら、「三峰神社から登り、雲取山荘に1泊して翌日に鴨沢へ下る」という奥多摩・秩父縦走コースを歩くことで、雲取山の奥深さを余すところなく堪能できます。