インターネット上の掲示板やSNSで「東洋美術学校 評判」を調べると、真っ先に「やばい」という関連検索が目に入ります。しかし、現場のカリキュラムと業界関係者への取材を精査すると、この言葉にはネガティブな要因とポジティブな驚きの双方が混在している実態が浮かび上がってきます。
第一の要因は、現場実践を徹底した過密な課題量です。デザイン・イラスト業界で即戦力として通用する技術を短期間で叩き込むため、提出課題のクオリティ管理は厳格です。締切前には連日制作に追われる学生も多く、在校生がSNS上で「東美の課題量がやばい」と弱音を吐露した投稿が拡散され、外部に誤解を与えている側面があります。
第二の要因は、国内屈指の専門性を誇る「絵画保存修復科」の存在です。油彩画や日本画、歴史的紙資料を科学的・技法的に修復する教育機関は日本国内の専門学校では極めて珍しく、大学院レベルの研究設備と職人技が直結した授業内容に対して「専門学校の領域を超えていてやばい」と称賛されるケースです。
第三の要因として、学生間のモチベーション格差が挙げられます。明確な目的意識を持って入学した層が目覚ましい技術的成長を遂げる一方、「絵を描くのがなんとなく好き」という程度の動機で入学した学生がプロ基準の講評会についていけず、ドロップアウトしてしまう現実があります。この脱落層による不満の声が、ネット上の悪評として蓄積されている構造が見て取れます。